実績紹介イベントレポート

3.Alliance Transformation

競争から共創の時代へ。VUCA時代といわれる今、顧客が抱える課題は多種多様である。今こそ共創(アライアンス)によりスピーディーな成長を目指すことが必要とされる。生き残りと急成長を両立するアライアンスとは何か、オープンイノベーションの位置づけをどう変えていくのかを議論した。

登壇者
  • 株式会社Sun Asterisk 代表取締役 小林 泰平氏
  • 株式会社morich 代表取締役兼 All Rounder Agent 森本 千賀子氏
  • グロービス・キャピタル・パートナーズ シニアアソシエイト 野本 遼平氏
  • AnyMind Group 代表取締役CEO 十河 宏輔氏
  • シェアエックス株式会社 代表取締役 中川 亮(ファシリテーター)

今だからこそ、共創戦略。自社の魅力を磨くことも忘れない。

まず中川氏は「コロナ禍において、共創戦略を加速させているか、緩めているか」を尋ねた。
Sun Asteriskの小林氏は「(共創戦略を)加速させている。お客さんの中には長年続く昔ながらの会社も含まれる。そうした会社が持つアセットとテクノロジーを組み合わせたらどんなことができるのか考えると面白い」と語り、全国の野球チームに野球器具を卸している会社を例に、テクノロジーを掛け合わせた課題解決の可能性について紹介した。既存アセットの魅力は自社では気がつかないこともあり、共創することで再発見されることもあるという。
AnyMindの十河氏は「うちも共創戦略を進めていて、今も2社進行中。また、今年3月にインドの会社とM&Aを行った。コロナの影響によりその後1度も会えていないが、事前にM&Aの目的をしっかりすり合わせていたおかげで、オンラインでも好調」と説明。また、オンラインだからこそ積極的なコミュニケーションをお互い心がけていることも、一つの成功要素だと話した。
一方、グロービス・キャピタル・パートナーズ 野本氏は慎重な姿勢も見せる。「アーリーステージのスタートアップは、まずコアコンピタンスを磨くことで共創相手にとって魅力的な会社になることをアドバイスしている」と話す。
また、年間1,500社が参入する成長産業の人材紹介において、森本氏は「アライアンスが比較的進んでいる産業。共創により様々な職種や役職者をカバーできるようにしたり、人事制度などHR全般のソリューションを提供したりするようにしている。」とコメントした。

可愛がられ力、巻き込み力、俯瞰する視点…共創戦略推進で活躍する人材

次に中川氏は「共創戦略の推進において活躍できる外部人材、内部人材とは?」と問いかけた。これに対し、野本氏は「可愛がられること。自分が知らないトピックに携わることも多いため、プライドに邪魔されず"教えてください!"と言えることが重要」と語った。

十河氏は「巻き込む力が大事。また、ビジネスを創っていける人。(共創による)組み合わせでどんなシナジーが生まれるか、どんな世界を作れるのかを想像し、それに対してゴールを設定してコミットできる人が向いている」と話した。

小林氏は「偏見があまりない人。俯瞰して物事を見ると気がつくことも多いので、視野を柔軟に変えられることが大事」と語る。また視座を上げるにはどうしたらいいのか?という野本氏の質問に対して小林氏は「感じた違和感を無視せず、なぜ?と向き合うことで視野は広がっていく」と説明した。

森本氏はリクルート創業者 江副氏とのエピソードを交えながら「新しいものを創ることとは、過去の成功体験などを壊すことだと教わった。社内人材はしがらみもあり既存のものを壊せないこともあるため、そういった場合には外から迎えることも有効」と話す。

コロナ禍でも進むオープンイノベーション

続いて中川氏は「共創といえばオープンイノベーション。コロナ禍でどう進めているか、もしくは不要か」を尋ねた。小林氏は「日本で求められるのはエンタープライズとスタートアップのコラボ。当然進めるべきだと思う。お客様をみているとここは繋がったらすごいモノが生まれるな、という組み合わせがあるので、ハブになっていきたいと思っている」と話した。
顧客にレガシー企業も多く含まれる森本氏は「大企業とベンチャーの行き来を進めたいと双方が考えている。経営思想が全く異なるので、ぶつかり合えばイノベーションが生まれる。その良い流れはすでに生まれてきていると思う」と語る。
野本氏は「一時期バズワード化していたが、最近落ち着いてきた。コロナを考慮すると、今後のさらなるインパクトを想定し、大企業であれば内製化しないことでいつでも撤退できるオプションを残しておくことも選択肢」と自身の考えを共有した。

偶発的な出会いの重要性

最後に登壇者同士の質疑応答を行なった。森本氏は「共創にはネットワーキングが大事。人脈を広げるためにしていることは?」と質問した。野本氏は「以前は飲み会が大事な場だったがその機会も減り、偶発的な出会いが減って悩ましい。Twitterで絡みに行ったりしている」と話し、オフラインの場は絶対的に必要であると登壇者全員が同意した。

まとめで中川氏はアライアンスハブ(Alliance Hub)というコミュニティを紹介。アライアンスの必然性を時代に即して言語化し、その有効性や事例を発信することでアライアンスを増やしていくという。登壇者たちは「利害関係に関わらず、ゆるく繋がる場が増えれば」と期待を寄せる。

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