住友重機械工業株式会社

手作業工程の改善を含めた工場の全体最適化
産業機器を製造する住友重機械工業株式会社。某製造所の既存の製品製造プロセスにて手作業が多く残る洗浄工程の自動化を検討しているものの、どのように進めていいかわからない状態であった。 弊社はそれに対し、現状の工程の可視化と課題の洗い出し、自動化する工程の特定と設備導入に向けたベンダー選定について提案。

プロジェクト背景

プロジェクト期間

5ヶ月

課題

某製造所の洗浄工程において、手作業で行っている工程や紙で管理している工程があり、自動化を検討しているものの具体的な設備導入イメージが描けていない。

実現したいこと

手作業が多く残る洗浄工程の改善を含めた工場の全体最適化を実現したい。

導入効果

自動化設備導入に向け、業務フローや工数の可視化を行い、どの工程にどの程度人手がかかっているかが明らかになった。

プロジェクト詳細

これまで

手作業による工数を感覚値的に把握していたものの、定量的に数値では把握できていなかったため、自動化設備導入に向けた具体的なロードマップが描けずにいた。 また、自動化検討における人材が不足しており、改善手順を明確にできなかった。

取組内容

1. 業務工数の可視化
現状の業務フローにおける工数をデータで可視化。最も作業効率の低い工程の特定とそこにおける課題を抽出。それぞれに優先順位をつけ、取り組む課題を決定。

2. 自動化の検討 *進行中
決定した課題に対して自動化設備を導入するためにベンダーを選定。PoCスケジュールを立案。

3. 自動化プロセスのナレッジ化
自動化や全体最適化に向けての取組を標準化し、ナレッジとして蓄積。

4. Quick Winの創出
現場の実課題におけるDXの成功体験を創出し、DXに取り組む風土を醸成。

推進における壁、どのように乗り越えたか

検査〜洗浄工程に多くの工数が割かれており、現場の負担感も極めて大きい状況だったが、定量的に工数を把握することができていないという課題があった。その課題に対し、工程を作業単位に分解し各作業の工数把握を行うとともに、コストや導入にかかる期間(ROI算出)、技術的難易度(自動化したい要件に沿うか・既存設備との連携における難易度)等の評価軸を加えることで取組の優先順位を決定し、自動化の取組の方向性を明確にした。

INDUSTRIAL-Xの提供サービス