株式会社ツバメックス
金型業界全体をデジタルで強化する、共同利用型プラットフォームの構築
3次元CADシステムCATIAのファーストユーザーとして、40年以上にわたる図面の3D化取り組みで実現してきたオートメーションシステムを持つ株式会社ツバメックス。
独自システムにより生産性の向上や納期の短縮などの最適化を行なってきましたが、昨今のEV普及に伴う金属部品の需要縮小の流れも受け、これまでのものづくりだけではない収益基盤の構築が求められてた。
弊社はこれに対し、自社のシステムを共同利用型プラットフォームとして開放し収益を得ること、またそれらの開発で培ったデジタル化のノウハウをコンサルティング事業として外販することによる、新たな収益基盤の構築を提案。
プロジェクト背景
プロジェクト期間
継続中
課題
自社内で独自開発したシステムを外販するために必要なアクションプランが明確でない。
実現したいこと
金型業界、製造業全体で共同利用できるプラットフォームの構築。
導入効果
プラットフォームの一部機能をSaaS販売。既存のものづくり事業とは別に事業ドメインを確立。
プロジェクト詳細
これまで
受注から設計、製造にまたがる図面のオートメーションシステムを独自に開発し、生産性の向上や納期の効率化などを図ってきたが、オンプレミスで構築されている部分も多く、あくまで自社内に閉じたシステムであった。
取組内容
1. 外販のために必要なシステム改修の要件整理
外部開放するにあたり、社内向けに作られていた機能のクラウドリフトアップを検討。
2. 提供ソリューションの検討
システム内の機能を用途ごとにソリューション化し、販売のために必要な要素を設定。(機能整理、価格設定など)
3. システムの外部販売
弊社では商談への同行、提案先の紹介など、外販における営業活動を支援。
推進における壁、どのように乗り越えたか
プラットフォーム化するにあたっては外部開放の環境が必要となるが、社内利用を目的に独自構築されたシステムであるため、そのまま外部に開放することができなかった。
外部開放に向けた環境構築のためにクラウドリフトアップを検討するも、連携しているすべての外部システムとのライセンス形態の調整や、オンプレミス環境で構築しているデータベースのクラウド化は簡単ではなかった。
そこで、全ての機能やデータをクラウドリフトアップするのではなく、どの機能を外販するのか、提供先とソリューションを定義することで機能を外部公開するものを選定、各パートナーとの交渉を実施。